トリキュラーはどんな低用量ピル?
効果・特徴・入手方法はこちら
トリキュラーとは
トリキュラーは繊細で、日本でも特に人気の低用量ピルです。
避妊効果があるほか、こんな特徴があります。
・ホルモン量が3段階に変化をつけられているため、体に優しい。
・生理以外に出血してしまうことが少なく、安定している。
それでは、トリキュラーについてより詳しい情報をお伝えします。
トリキュラーの効果
トリキュラーの効果はこちらです。
・避妊できる
・生理日をずらせる
・生理痛や生理不順を解消できる
・出血を安定させることができる
人工的に女性ホルモンを取り入れ、上記の効果を発揮します。
トリキュラーの強みは、安定性です。
ほかの低用量ピルは生理以外に出血してしまう不正出血が副作用としてよく見られますが、トリキュラーは出血をより安定させることができます。
トリキュラーの臨床試験では、被験者の中で飲み忘れせず正しく使用した人に妊娠した人はいなかったとのデータがあります。
その避妊効果はコンドームよりも高く、日本でも人気の低用量ピルです。
トリキュラーの特徴
トリキュラーの特徴はこちらです。
・厚生労働省の認可を受けている
→病院でも処方される
・1錠あたりの成分量が3段階
→自然なホルモンの動きに合わせていて、体に優しい
・有効成分はレボノルゲストレル
→生理周期が抜群に安定し不正出血が少ないが、男性化症状のリスクがやや高い
不正出血:生理以外に性器から出血すること
男性化症状:男性ホルモンの作用でニキビが出やすくなったり体毛が濃くなったりすること
世代と相性
トリキュラーは、第2世代3相性の低用量ピルです。
世の中に数多くある低用量ピルは、「世代」と「相性」で分類されます。
世代とは、開発された順番と成分で見た分類です。
現在は第4世代まで確認できます。
「新しい=良い」ではないため、目的と体質に合わせて選びましょう。
相性とは、ホルモンの含まれる量で見た分類です。
トリキュラーは3段階に変化しているため、3相性です。
第2世代3相性のトリキュラーは、ほかの低用量ピルで不正出血がひどかった人や、とにかく体に優しいものを選びたい人に好まれます。
トリキュラーの副作用
トリキュラーにはこんな副作用があります。
よくある副作用
・吐き気や嘔吐
・不正性器出血(生理以外の出血)
・乳房のはり
・頭痛
・だるさ
・発疹
・下痢
・腹痛
・月経過多 など
重大な副作用
・血栓症(血液が固まり血管をつまらせる病気)
長期使用によりリスクが高まる病気
・乳がん
・子宮頸がん
トリキュラー発売後の調査では、3223名のうち368名に副作用があり、そのうち1番多かったのは不正出血、次が吐き気でした。
その3223名に血栓症になった人はいません。
乳がんや子宮頸がんも発生頻度はきわめて低いですが、定期的な検診は大切です。
ただ、定期検診はトリキュラーを使っていなくても受ける大切なものです。
また、薬であるからには、副作用があります。
飲みはじめは特に多いです。
それでも慣れればそれ以上の効果があるはずなので、必要以上に怖がらなくて大丈夫です。
トリキュラーの飲み方
トリキュラーは21錠と28錠の2種類あります。
選ぶ基準は、性格です。
忘れっぽい人は28錠でいきましょう。
その理由はプラセボ(偽薬)の有無に関係します。
プラセボはただの錠剤で、有効成分は入っていません。
低用量ピルは7日間有効成分を休む休薬期間が必要なため、休む間に飲む習慣を抜けさせないためにプラセボ7錠を飲みます。
それでは詳しく見ていきましょう。
21錠の飲み方
21錠はプラセボがないタイプです。
21日間毎日1錠飲んだら、7日間休みます。
これを繰り返します。
7日間のお休み中にあるのが消退出血です。
これが生理の代わりです。
経血量は少なく、そのため生理痛も軽くすみます。
21錠タイプのポイントは、7日後ちゃんとトリキュラーのことを覚えているかどうかです。
制限時間である24時間以内に思い出せたら、そこで忘れた分を飲みます。
そのためその日に飲むのは全部で2錠です。
24時間以上たつと効果が危うくなるので、次の生理からまたやり直しましょう。
リマインド機能などを使い、とにかく忘れないことが大切です。
28錠の飲み方
28錠はプラセボがあるタイプです。
したがって休まず毎日飲みます。
有効成分の21錠を飲んだら、7日間プラセボ(ただの錠剤)を飲みます。
プラセボを飲む目的は飲む習慣を続けることです。
極端に言えば、21錠を忘れなければプラセボは飲まなくてもいいということです。
大切なのは日数なので、そこは守りましょう。
逆に有効成分は忘れてはいけません。
忘れた場合は制限時間の24時間以内に、思い出した時点で飲みましょう。
その日の分はいつも通り飲むので、計2錠飲むことになります。
24時間たってしまったら、次の生理からやり直しです。
飲む習慣がつくので、忘れっぽい人には28錠が便利です。
トリキュラーの注意点
トリキュラーを使う際は、飲み合わせに注意しましょう。
併用禁忌や併用注意といった一緒に使えないものを飲むと、効果に影響が出ます。
したがって、注意点は必ず確認しておくことが大切です。
併用禁忌
トリキュラーの併用禁忌は、次の成分です。
・オムビタスビル水和物
・パリタプレビル水和物
・リトナビル配合剤
上記の成分は、主にC型慢性肝炎の治療に使われます。
トリキュラーと併用すると、血液に異常が発生してしまう場合があります。
したがって肝炎の治療中は、トリキュラーの服用は避けましょう。
トリキュラーを使えるのは、肝炎の治療後2週間おいてからです。
併用注意
トリキュラーの併用注意は、次の成分です。
・副腎皮質ホルモン
・三環系抗うつ剤
・セレギリン塩酸塩
・チザニジン塩酸塩
・テトラサイクリン系抗生物質
・ペニシリン系抗生物質
・血糖降下剤
・ラモトリギン
・HIVプロテアーゼ阻害剤
・非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤
・セイヨウオトギリソウ
など
市販のかぜ薬は問題ありませんが、上記の成分には注意が必要です。
薬同士の効果をなくしてしまう場合があります。
通院中の場合は、担当の医師か看護師に必ず相談しましょう。
その他
その他、トリキュラーを使ってはいけない人は以下の通りです。
・40歳以上の人
・1日15本以上タバコを吸う人
・心臓、肝臓、肺、血管など臓器に異常があるまたはあった人
・女性器に異常があるまたはあった人
・血栓ができやすいまたは血縁者に血栓症患者がいる人
・肥満の人
・高血圧の人
・てんかんのある人
・テタニーのある人
・妊娠中または妊娠の可能性がある人
・授乳中の人
・手術前4週間、術後2週間、産後4週間の人
など
自分が過去にかかったことのある病気はもちろん、血縁者の病気も関係があります。
しっかり確認して不安をつぶした方が、安心して使えます。
トリキュラーの入手方法
病院処方か通販(個人輸入)。
これがトリキュラーの入手方法です。
2つの違いをチェックしていきましょう。
病院処方
病院処方の強みは、医師とやり取りができる安心感です。
具体的には次の通りです。
・安心してピルを使える
・疑問を解消できる
・ピルを使えない過去の病気(既往歴)などもチェックしてもらえる
医師は説明書のような大勢へ向けた説明ではなく、自分だけに必要な情報を教えてくれます。
質問や不安点もその場で聞けば解決です。
トリキュラーの服用にあたり自己判断が怖ければ、病院処方が安心でしょう。
一方の問題点はこちらです。
・病院へ行く必要がある
・初診料や診察料を合わせると少々高い
婦人科へ行くのは勇気がいるという人も多いかもしれません。
現在オンライン診療も普及してきていますが、あまりやりとりしたくない人には手が出しづらいものです。
また、トリキュラーは毎日1錠飲みます。
1周期で1箱なくなるので、積み重なると出費はなかなかの大きさです。
それでもやっぱり大切なのは安心感だという人は、病院処方が合っているでしょう。
通販(個人輸入)
通販の強みは、手軽さです。
個人輸入とは、海外から製品を直接購入することを言います。
現在は日本語の個人輸入代行サイトもあるので、英語等使えなくても安心です。
具体的な特徴は次の通りです。
・誰にも知られずに入手できる
・どこでも注文できる
・安い
通販は婦人科へ行く勇気はいりません。
忙しくてもどこでも注文が可能です。
そして通販は診察料がかからず、まとめ買いで安く購入できます。
しかし、安くても成分は病院処方のトリキュラーと一緒です。
同じ中身なのに安いなら、安い方が助かります。
一方の問題点はこちらです。
・自分で情報を調べる必要がある
・すべて自己判断になる
病院処方において安心要素だった医師が通販にはいません。
そのため情報収集・自分の健康確認などはすべて自分で行う必要があります。
調べればネット上に情報が多く存在はしますが、よりパーソナルで、自分だけに向けた情報が知りたい人は通販より病院処方が安心です。
明らかに健康で、手軽さを求めるなら、通販が最適でしょう。